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シンナーって何よ?

非行の中ではベタなメニューの一つ、シンナー遊び。でも、その実態って自分の中では結構謎でした。同列にトルエンが挙げられる事も多くて、こっちはそりゃあ知ってるよ、という話ですが、シンナーは有機溶剤だという情報のみで、具体的にどんな化合物であるかは「?」という話。

で、こういう時にwikipedia先生は便利なのです。

シンナー (thinner) は、後述の数種の有機溶剤の総称で、ラッカー、ペイント、ワニスなどの塗料を薄めて粘度を下げるために用いられる。そのため「うすめ液」ともいわれる。またシンナーは、独特の臭いを放ち、この臭いを嫌う人は多い。

塗料に含まれる樹脂・セルロース誘導体・添加物を析出しないこと、平滑な塗面を与えることなどが条件となる。

トルエン、酢酸エステル類、アルコール類などが用いられる。


うーむ、つまり凄いざっくりとした分類なのね。この定義によればトルエンもシンナーの一部という事か。

それにしても、大分性質の違うものがごっちゃになってる、という印象。手に入りやすさを考えると、「酢酸エステル類」は酢酸エチル、「アルコール類」はエタノールかメタノールという事になると思うので以下はそういう事として進めるけど、まず臭いが違う。3種類扱ったことある人ならばまず確実に見分けがつくぐらいに違う。あと揮発性。これだけ求めるならばトルエンは若干マイナス。安全性という面から見ると、トルエンとメタノールが危ない方ではないでしょうか。

一つ確実に言える事は一言にシンナーといってもロット(=入手先)によってその性質はかなり変わってくる、という事。ということはこれが良いとかこだわりみたいなものがあっても良いんじゃないのですか。

本来の用途として使う事を考えても、揮発性の問題もそうですし、トルエンとアルコール類となるとかなり極性が変わってくるので、溶解させるものもかなり違ってくる、という事でどんな塗料を使うかによって異なるものを使ってもおかしくないんじゃないのかなあ。この辺完全に推測でもの言ってるけど。

そしてやっぱりわざわざこんな訳分からんものを吸引しようという気が知れない。この手の有機溶剤ならば廃人になってお釣りが来るくらいの量をバリエーション揃えて用意しておりますな状況ですが。
by fyama_tani | 2006-07-17 22:03 | 化学:実験その他