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Triphenylmethanolの扱い

学生実習(実際自分はほとんど関わっていない)の生成物です。

実習のTAとかやるに当たっては(当然普段の実験でもそうあるべきだと思っていますが)扱う物質の物性を知っているかどうかでスピードが全然違う。言い換えれば、物性さえ知っていれば(ある程度の経験も必要ですが)、実習書なんか読まなくてもあとはアドリブで何とかなります。

そんな事考えながら高見の見物。

結晶性が高い物質だから再結晶を行う事は容易だと思います。ただ、高すぎる事が仇となって易溶媒のエーテルにも簡単には溶解してくれないんだな。そこに気づかず(っていうか学部3年生レベルなら言わないと絶対分からんと思いますが)入れすぎると当然冷やしても結晶が出てこないというオチ。

貧溶媒としてヘキサンを使っているのですが、小スケールならばこれだけで押すのが良いような気がします。自分なら大量のヘキサンで沸点まで加熱して溶解させる。

あと、再結晶の小技として、これで室温で放置してみる、という状態になったら一回氷冷してみるというのがあります。これで結晶が出てくるようならば望み有って事ね。これを確認したらもう一度加熱して溶解させて、あとは放置しておきましょう。

ところで、粗生成物の段階で若干蛍光性があるっぽい(純粋なTriphenylmethanolは白色)のですが、これ難なのでしょうかね。Ph3C-は色素で時々使われるから、色が付く事自体は分かる人には分かるのだけどねえ。

ちなみに私は昔3日ぐらい、Ph3Si-の導入方法を確立するとかうわ言のように言っていましたが、精製と化合物同定が面倒臭くてやめたという経緯があります。化合物自体にインパクトはあるから、もう少し真面目に追いかけても良いのですけどね。誰かやってくれませんか。
by fyama_tani | 2006-05-03 00:44 | 化学:実験その他