サンフランシスコ滞在4日目(9/12)

午前中は単独行動。ということでかなり好き勝手動かさせてもらった。大体の店が10時にならないと開かないから、それほど行動範囲は広くできないのだけれどね。

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サンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)。学会会場のすぐそばにあって、前から気になっていた。といっても実際の展示品の方ではなくて、併設されたグッズショップの方。それぞれの入り口は独立していて、美術館に入っていない人でも勝手に入ることができる(多分。追い出されることは無かった)。品揃えは、もちろん美術館のロゴが入った各種アイテムもあるのだが、それとは関係無い各種小物も大量にあり、早い話が雑貨屋。マジの美術品には手を出せない(無造作に並べてあって、「ここにあるもの20~200$」みたいな表記がされているのみ。もちろんどれが20$でどれが200$かは聞いてみるまで分からない)が、小物屋としては悪くない。日本人のジェスチャー集なんていう、怪しい本もあった。全ページ変なオヤジが写真付きで紹介している謎の本。10$位で買えてネタになるとは思ったが、いかにも日本人がこれを買ったら自分たちが飽きる(多分1日で飽きる)よりも長くネタにされるんじゃないかと思ってパス。

アップルストア。はやっぱりアップルストアでした。世界展開していて、画一的な店作りを心がけているチェーン(例えばスタバとか)店でも、日本とアメリカでは品揃えなどに微妙に違うところはあるというのに、多分この店は店内表示に日本語が使われていないことと、店員に日本語が通じないことを除けば全く銀座のそれと変わらない。銀座のアップルストアに外人が大量にいたことが、何となく理解できたような気がした。

本屋。もちろん中身を読む気はしないけれど。最初入ったフロアがさして広くなかったかと思いきや、地下に広大な空間が広がっていていた。日本みたいに平積みの本はその最初のフロア位で、あとは基本的に全部棚に入っていた。といっても背表紙を向けて、というのではなく表紙を向けて。つまりほぼ全てが平積み状態。この位の広さが無かったら考えられない贅沢なディスプレイ方法だ……。他にはジャンルがやたら細分化されているな、という印象。広さは日本の総合書店並みにカバーしつつ、深さは専門書店並みみたいな。あと日本の作家の中では村上春樹の扱いが別格。漫画の扱いは総じて上(Japanese MANGAというカテゴリで一棚あった。かなり最近のものも普通にカバーしているのが驚き。もちろん台詞は英訳されている)。

結論:やっぱり日本の本の扱いは悪い。

日本だったらハードカバー上下巻みたいなものが普通に1冊で、もちろん1冊分の値段(18$位)で売られている(両方ともに翻訳物となるもので確認)のも良いですね。

ホテルへ帰る時に、昼食を買う。1日1食でも良いんじゃないか、と思い始める(既に朝食は食べていない)。サンドイッチ(レストランで出てくる凶悪的な量のものではなく、日本のコンビニに良く売っているようなタイプ。ただこれが3$位する。高い)のみ。あと飲み物は、赤とか青とか紫とか楽しそうな色の飲み物が沢山売っていて、これは記念に1度は飲もうと思っており、どうせ飲むなら一番怪しいものだろう、ということで青のボトルに「PEACH」って書かれたものにした。実際飲んでみると味は普通。だから何でこの国は基本的なところで間違えるんだ。

今日のメインはアルカトラズ島見学。かつては最悪の犯罪者を収容するための「刑務所の中の刑務所」だったのが、コストの問題で潰れ、今では観光地になりましたという所。市北部のフィッシャーマンズワーフから船が出ているので簡単にいく事ができる。

今回日本で既に一体型のツアーとして申し込んであったので、フィッシャーマンズワーフまではホテルから現地在住の日本人ガイドがバンで送迎してくれた。単にフィッシャーマンズワーフまで乗せていってくれるだけかと思いきや。そこまでで通る町並みについていろいろな説明付き。坂が多いと言われているサンフランシスコの街だが、それがかなり実感を持って感じられたのは実はこの時が最初。そして次の日の街歩きにおいてかなり参考にもなった。現地で通じない英語を使って交渉する、というのも一つの楽しみ方であると言う人もいるが、やはり少ないチャンスで多くの情報が得られるのは手堅く日本語が通じるところであると思う。

で坂が多いというのがどういう事かというと、

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こういう感じ。ギャグか? というような険しい坂がいたるところにある。上り方面の場合、当然頂上なんか見えっこ無い。そんなところを当たり前のように車が通る。そこまでしてまっすぐな道にしたいのか、そもそもこんなところに街作ってどうするんだ(一致した意見としては、「金(ゴールドラッシュで栄えた街だから)の力は凄い」)みたいな。ユニオンスクエアより南はそれほどでも無いから、これまではあまり気にしていなかった。あと、ちなみに道の真ん中に走っているレールがケーブルカーのレールね。

ちなみに、こういう所でも路上駐車ってあるのかというと、先の写真のように普通にある。ここで右側手前の青い車のタイヤに着目。サンフランシスコでは坂に駐車する際、タイヤを曲げて万一サイドブレーキが外れた場合でも縁石にぶつかって脱落しないような対策を取らなければ60$(だっけ?)の罰金。日本の感覚だとそんなところに止めるなよみたいな感じだが、もっと上がある。

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更に坂が厳しくなると(どういう基準かは不明)、縦列駐車が必須。そこまでして止めなきゃならんか。

フィッシャーマンズワーフの船着場でアルカトラズ島行きへのチケットをもらい、ガイドさんとお別れ。この時期のアルカトラズ島行きは観光客が大挙している関係でかなり混むので、予約していないと望みの時間に乗ることは困難らしい。だからツアーという形で申し込んでいた、というのがある。このシステム中々合理的にできていて、行きの船はチケットで厳密に出航時間が決まっていて、乗るときにチェックを受けるが、帰りの船のチケットは無い。すなわちアルカトラズ島はただの観光施設で、そこで夜を明かすという事は絶対に無い(隠れでもしない限り)から、島に入る人数は行きのチケットの時点で制限可能。だから帰りは好きな便で帰ってくれば良い、という事。本土―アルカトラズ島間は片道15分位。

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船乗り場付近。小さくて分かりづらいが、真ん中の茶色いものはアザラシの大群。何で?

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本土が徐々に離れていき……

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アルカトラズ島が近づく。真ん中の建物が監獄。

船着場から監獄までの道はやっぱり険しい坂。どうやらサンフランシスコの観光地は坂を上らなければ到達できないようになっているらしい。

監獄内ではポータブルプレーヤーを渡され、そこから流れるガイドに従って見学することになる。日本語版もばっちりあるので安心。

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基本構成はこんな感じ。3階建てで、全て独居房。更にここでも問題を起こした救いようの無い囚人用に隔離房があり、そっちは完全に日の光が入らないようになっている。

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かつてはこの部屋が食堂だったらしい。囚人を一同に介させ、ナイフとフォークを渡していたため、「最も危険な場所」だったらしい。っていうか、そんなもの必要とする食事にしなければ良いだけの話じゃん。

音声ガイドは40分位で終了。基本的に建物内の展示は最低限で、日本の観光地に良くあるような説明文の類はほとんど無し。日本語の音声ガイドが無かったら、何のことだかまるで分からずに終わってしまった可能性があるなコレは。更に15分位の資料映画があって、どうせセットだから、ということで観たは良いが当然全部英語なので案の定寝る。

島内には他に目立った設備も無く、しかも風が強く快晴でもかなり寒いので、帰る。ガイド用のプレーヤーを返さないと島から帰れないという話を聞いていたが、まさに俺たちと同時に船に乗ろうとしていたオバサン集団がそれに引っかかっていたっぽく、船の入り口で警告ブザーを鳴らされていた。

この時点でまだ16時位。前日はほとんど見れなかったフィッシャーマンズワーフの本格的な散策。何故か「愛」と書かれた(その上漢字が間違っている)帽子とか、日本の胡散臭い観光地のみやげ物屋でよくありそうなものが大挙してある。ここに工場がある、GHIRADELLIのチョコレート(地元で有名。サンフランシスコ市内に山のように売っている)も沢山。とりあえずマシュマロにチョコがコーティングされて串刺しになっているものを買って道端で食べる。一口で吐くような甘さを想像していたのだが、以外にそうでも無い。普通に美味しい。日本用には、先のガイドから「3割引で買える店がある」という情報を得ていたので、そこまでは買わず。コネ最高。

夕食は別なシーフードの店で。普段ワインは飲まないのでさして興味があるわけでは無かったのだが、有名どころだしNAPA産のカリフォルニアワインを飲んでみようということで注文。とりあえず銘柄とか分からんし、口で言って通じるとも思えなかったので、ワインメニューから適当に指差して注文する。数分後、変なボトルを持って現れるウェイター。「これで良いか?」とラベルを見せてくる。こっちも何を頼んだかちゃんと覚えているわけではないので、もう一度メニューを再確認し、「OK」。

で注がれた液体はただの炭酸水だったわけだなコレが。

もう一度念入りに確認すると、2単語から成る銘柄だったのだが、最初の1単語は全く同じ、で2単語目の最後の2文字くらいが違うだけ、という凄まじい類似商品っぷり。そりゃ気づかんよ。これが口で言っただけなら間違えられても仕方ないと思うが、わざわざメニューを指しており、加えて「このNAPA Wineをくれ」と言っている。しかもそのページはワインのみで、ノンアルコールは別なページだ。こんな状況で間違えるとか、日本だったら考えられないと思うのですが。しかし開封前に確認されてしまったことが大きな弱味。それさえなければ英語でも関係無く抗議していたと思う。

食事のほうは、いろいろな種類の魚介が食べられそうなものを、と頼んだら、エビ・イカ・タコ・カキ・ホタテ・サーモンが全部から揚げになってごちゃごちゃに混ざったものが出てきた。一つ一つの質は高く、何でこんな調理方法してしまうんだという辺りがアメリカっぽくて、まあこれはこれで良かったかなと。付け合せのフライドポテトはほとんど残したけどね。この国で料理を楽しむためには、メインのみに集中して付け合せに手を出さない、というのが今回の旅行で得た教訓。

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↑フィッシャーマンズワーフの看板。夕暮れ時。

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↑海岸沿いを歩いていたら見つけた謎のオブジェ。人が集まっている雰囲気も無かったし、何のためにそこにあるのかは謎。

―5日目・1(ホテルに関する衝撃の事実、ゴールデンゲートブリッジ、乗り物解説)に続く―
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by fyama_tani | 2006-09-17 08:10 | 雑記