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函館で路頭に迷う(1日目後半・10/7)

―前記事(1日目前半、北海道旅行記なのに何で青森までしか書かれていない?)はコチラ―

さて、八戸から特急に乗って、自由席とはいえ座れてしまえば問題無し、徐行区間が多数あるらしく、35km/h制限がかかったりもしていたけれどそのうち着くだろーと思っていたところ、その制限の放送があった後の停車駅で衝撃の放送が。

前座:「停止信号のためしばらく止まります」<この位ならまあ良くあることだし

オチ:「ただ今、この先の雨量計が制限値を超えている、との情報が入りました。この先を列車が走行することが危険な状態になっています。運転再開までかかる時間は……(この間5秒程度の間)……わかりません(振り絞るような声で)。申し訳ありません」

さあどうしようか。何か万策尽きたっぽい感じですが。今も雨は降り続いているわけだから、待っていたところで雨量計の値が制限値を切るとは思えない。今日中に着けば良い(この時14時位)ということですか? というか、このままこの駅(「浅虫温泉」という名の駅だった。一応青森ではそこそこ有名な温泉地。水族館とか有名)で一夜を明かせと? この雨だと間違い無く死ぬなみたいな。

そのまま30分くらい何も出来ず。そんな中救いの手が。

「青森駅まで代行バスを出すことが決定しました」

ほう。だが……。

「都合のため、乗客の皆様を一度に全員運ぶだけのバスが用意できません。そのため、ピストン輸送となります。バスは今青森駅を出たばかりなので、あと30分ほどお待ち下さい。バス到着後、車掌が案内します」

ということはここから更に30分待たされ、かつそのバスに乗れないと1時間以上また待ちと。車掌が案内するとはいえ、ここでグズグズしていると本当に終わると思い、どうせバスって駅前に止まるんでしょ? ということで勝手に駅の外へ。

すると駅前にはバスが一台。正面には「青森駅」って書いてある。それにJRバスだ。「あれもう代行バス来てるの?」不可解な感覚を覚えるも、とりあえず乗ってみる。中は観光バス仕様だし、いかにも臨時で出したっぽい雰囲気。それに既に大量に乗っていて、空き座席が、無い。唯一不安な点は運転手が乗っていないことか。代行バスならさっさと出せよこの野郎、と思っていたがそこにはまだトリックが。

10分ほどして運転手らしきオッサンが乗ってくる。その後のオッサンの慌てっぷりが面白い。

「あの、このバスは、15:10発の、青森駅行きの、ただの路線バスです。このバスで青森駅まで行くと、670円かかりますから。電車の代行バスは、あと30分くらいすると来るらしいです。そっちのバスは、切符を見せればタダになります。このバスは、普通の路線バスです。青森駅までの運賃は、670円です。渋滞とかの可能性も考えると、1時間くらいかかります」<めいめいが思う青森弁のイントネーションで読んでみてね

つまり、北海道に行くおのぼりさん用の代行バスとほぼ同じ時間に、地元民専用のような路線バスの運行時間が重なってしまったということ。おそらくこっちは日に数本だろうから、とてつもなく低い確率だった、と言わざるをえない。そりゃあ、普通の路線バスだったら運転手も発車時刻までは油断して駅構内辺りで休んでるわな。

まあ670円取られるというのはあまり納得の行く出費では無いが、こう何が起きてもおかしくない状況においては一刻も早く先へと進むことが重要、とこれまでの経験は指しているので、このバスで青森駅まで行くことにする。第一、「30分後位に来る」と言っていた代行バスが、30分後においても「30分後位に来る」となっているあたり、極めて怪しいと言わざるを得ない。670円をけちった結果が野宿(暴風雨の中)では笑えない。

そんなわけで、おそらくオッサンの路線バス運転20年の歴史<推定 において最も多くの乗客を乗せて青森駅へ。何も無いところをひた走っていたが、一応若干のニーズはあるらしく、途中で降りる人が時々いた。何となく見たことがある風景になって(青森駅周辺は今年の春に一度来たことがあるのです)、青森駅到着。

期待はしていなかったが、案の定駅には人があふれていて、大混乱。こんな感じ↓

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16時を回っているのに普通に13時台の列車案内があることがポイント。

八戸駅でも感じていたのだが、青森の駅は観光客に厳しい。ローカル線の運行情報だけ連呼していて、特急に関する情報は何も言わない(分からないなら「分からない」という情報が欲しい)。駅員問い詰めるにしても、既に長蛇の列が出来ているのでそんな気になれない。普段ならともかく、時期が時期なんだからちょっとは考えましょうよ。結果待つしかない。

駅ビルなんか見てても30分程度で飽きるわけで、ただ朝から何も食べていないし、「お買い得 399円セット」とかいう怪しい看板があるハンバーガー屋で飯を食うかどうか迷っていたところ、唐突にこんな放送が。

「今止まっている、八戸行きの車両を函館行きに変更して運行します」

これが狙いだった。八戸―青森間が完全に死んでいる今、青森―函館間で折り返し運転という形にはなるだろうと予測して、無理矢理青森まで来た甲斐があったものです。そしてこれで青森駅周辺で野宿という自体もどうやら避けられそう(これだけ足止め客がいて、あと元から普通に青森観光に来ている人の分も考えると、宿が取れるとは思えない)。しかし、臨時ってことは全部自由席になるんじゃねーの? なら急げ! というわけでホームへ。

似たようなことを考える人はいるもので、誰かが転んだら大惨事必至な感じにホームへの下り階段に人があふれ、その先には目指す特急の車両が。かなり凄い光景だったので写真を撮ろうとしたのですが、レンズが曇ってしまって撮影できず……、残念。

つーか普通は乗客整理のために一旦並ばせるだろう、と思うのだが、何故か列車のドアは開いていて、それが逆に本当に乗って良いの? という気分にさせる。準備をしているらしき車内販売の人に「これ函館行くんですか?」と聞いていた人がいたが、返答は、「さぁ……。多分、そうなんじゃないですかねぇ……」と曖昧感たっぷり。そして車内の案内板も「八戸行き」。これがありえないという事は分かっているのだが、車内放送一切無しなので確信を持つまでには至らない。

当然全車自由席だと思っていたので、「指定席」と書かれた車両に普通に座っていたのだが、この期に及んで「私の席は~」と探している人が少なからずいるという事実に驚く。お前何時発の特急がここにいるか分かってるのかよ。

どこ行きだか正式には発表の無いまま10分くらい待たされ、突然案内板が「函館行き」に変わる。その前に、「これは北海道に行きます!」と叫んでいたオッサンがいたので関係者かと思いきやただの乗客だったり。案内板が変わってもなおしばらく車内放送が無かったり、完全にグダグダ。青森駅の最初の放送自体がフライングだったのでは?

でもどうにかこうにか先に進めるっぽい。実は暴風雨、とはいえ雨はそんなに強く無かったんですよ。だから多分八戸―青森間の線路がショボイんでしょうね。当然初青函トンネル、という事になるのだが、単に長いトンネル、というだけだった。その前後もトンネルが連続している+周囲は既に真っ暗だったので、イマイチどこからが始まりなのか良く分からん、というのもあった。

そんなわけで当初の予定から倍近くかかってようやく函館到着。とりあえずすぐに駅近くのホテルへ。ネット上での評判を見る限り、「ボロイ」「汚い」「あんなところ二度と泊まらん」という言葉であふれかえっていたが、まあ部屋の中や設備は普通だったと思う。廊下とかは何か林間学校みたいなので泊まるようなボロイ宿泊施設然としていたし、鍵もオートロックでは無かったが。まあ泊まって不快だ、という事は無かったけれど、値段とはあまり釣り合っていないと思う。

夕食として、函館の塩ラーメンを食べよう、という事で、適当に歩いて店に入る。暴風雨のせいかどうかは分からんが、客は俺の他に親子連れが一組いるだけだった。アクセントとして丼の中央にアサリが一つ乗っていたが、思いっきり砂が入っていて、凹む。

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↑この店。あとカレーにも力を入れているらしい。餃子食べるよりも半カレーセットを頼んだほうが良かったか。

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↑直接関係は無いけれど、商店街を歩いていたら店先に生簀のイカを展示している店があったので何となく。

本当は函館の街をもう少し歩いてみたかったけれど、身の危険を感じる風雨だったので、あきらめてホテルに戻る。駅に着いた時に買った、「北海道限定品だけど製造元は横浜」という微妙なチーズをアテにビール飲んで終了。この時飲んだ、北海道限定の「サッポロクラシック」の美味さに衝撃を受ける。こんなものが普通のビールと一緒に、しかも同じ値段で売られているとは凄い。

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↑真ん中が「サッポロクラシック」。これが普通にホテルの自販機でも売られているというのが凄い。右は地ビール。こっちは500円くらいするね。左はいろんなところでやたら見かけたガラナドリンク。コーラみたいなもの、だと思う。

―2日目前半(函館朝市、五稜郭、行列のできるラーメン店)に続く―
by fyama_tani | 2006-10-15 22:41 | 雑記